グローバル企業傘下で創薬研究に集中する――小坂達朗(中外製薬代表取締役会長)【佐藤優の頂上対決】

  • ブックマーク

「2万6千分の1の確率」とも言われる新薬開発の世界。十数年に亘る長い時間と費用が掛かるこの過酷な分野で、画期的な新薬を次々と世に送り出しているのが中外製薬だ。その背景には、世界トップの製薬会社ロシュと提携してお互いの長所を生かし合う巧みな経営術があった。

 ***

佐藤 日本の医療用医薬品市場で中外製薬の売上高は第4位ですが、時価総額ではトップになりました。業績が非常に好調な上に、将来性もある、と株式市場から期待されていますね。...

つづきを読む