事件現場清掃人は見た 古い2Kアパートで乳児「10体の遺体」が隠された場所とは?

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DNAの違う嬰児

 遺体は、事件が発覚する20年前から3年前にかけて産まれた子どもだったという。

「乳児は、ビニール袋に二重、三重にくるまれていたため、体液が染み出ることはありませんでした。ほとんどの遺体はミイラ化していたといいます」

 託児所に勤務する別の保母が部屋を掃除中、天袋から異臭のするビニール袋を発見。110番通報で事件が発覚した。

 高江洲氏は、手を震わせながら天袋の消毒と消臭を行ったという。

「当時の私は、まだこの仕事を始めたばかりで、嫌々ながら清掃をしていました。正直言って、早くこの忌まわしい部屋から逃げ出したかった。こんな仕事はもう辞めようとさえ思いましたね」

 その後の警察の捜査で、乳児の遺体の中に逮捕された女性の子どもではないものもあったという。

「彼女は、すべて自分の子どもと主張していましたが、DNA鑑定の結果、関係のない乳児もいたそうです。所得が低くて子どもを産んでも育てられない親から、乳児を引き取って処分する商売があると聞いたことがあります。彼女も、そんなことをしていたのかもしれません」

 高江洲氏はその後、押し入れの天袋を2度清掃したことがあるという。

「2回とも乳児の遺体が隠されていました。実は、天袋に乳児の遺体を隠して、事件になることは意外と多いんです」

デイリー新潮取材班

2021年4月23日掲載

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