“国宝”なのに日本人が知らない「鳥獣戯画」の真実 「人間ばかりが描かれた巻」も

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 誰もが一度は見たことのある、あのウサギやカエル。相撲を取って投げ飛ばされたり、追いかけっこをしたり、愛らしいしぐさで親しまれているのは、《鳥獣戯画》とよばれる国宝の絵巻に登場する動物たちだ。

 じつはこの絵巻、甲・乙・丙・丁の4巻から成っていて、すべてあわせると約44メートルに及ぶ長大なもの。今に至るまでに失われた部分もあって、制作当初はもっと長かった。制作された時代は巻によって異なり、甲・乙巻が平安時代末期、丙巻は鎌倉時代初期、丁巻がそれよりやや後に描かれたとされているのだが、異論もあるとか。...

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