「戦死者への冒涜を許すな」遺骨収集ボランティアがハンストで訴えた「辺野古基地」埋め立て用土砂問題――安田菜津紀の現地リポート

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今なおガマに残る遺骨の数々

 「一度ここで、ライトを消してみましょうか」。ヘッドライトの小さな灯りのスイッチを消すと、辺りは一瞬にして漆黒の闇に包まれた。時折、水の滴るような音が微かに聞こえるのは、前日の夜に降ったスコールのような雨のせいだろうか。

 4月3日、私はかつて激戦地となった沖縄本島南部、糸満市の壕のひとつを、長年沖縄戦で犠牲となった人々の遺骨収集活動を続けてきた、具志堅隆松(たかまつ)さんと訪れていた。鬱蒼と茂る森へと続く道なき道の先に、岩陰に隠れるように開いた地下への入り口がある。...

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