懸案の「山手線」と「平城宮跡」踏切問題に動き… そう簡単には解決しない可能性も
開かずの踏切は、決して目新しい社会問題ではない。それにも関わらず、テレビや新聞が定期的に取り上げる。そこには、誰もが踏切待ちでイライラさせられた経験があるから共感を得やすい、話題にしやすいという要因がある。
原則的に、踏切の新設は認められていない。そのため、踏切は立体交差化が進められて、その数は時代とともに減少している。
全国に踏切は約3万4000ある。いきなり、それらを全廃することは予算の都合もあって難しい。国土交通省や地方自治体、鉄道事業者などは、深刻な渋滞が発生しているか、事故が多発しているか、地形的な観点から立体交差化しやすいか、といった具合に優先順位を決めて踏切の廃止を進める。...