「滝川クリステル」MC番組が絶不調 モノマネ芸人にみる彼女の人気の変遷

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「おもてなし」の疑問

「2008年、フジテレビと共同テレビ、フリーアナに強い芸能事務所のセント・フォースが共同出資した、アナウンサープロダクションのフォニックスが設立され、滝川さんが契約を結びました。『クリステルのために設立された事務所』とも囁かれ、急にセレブタレントに変わってしまったような違和感を覚えた視聴者もいたはずです」(同・スタッフ)

 2013年には、アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれた第125次IOC総会で、東京五輪を誘致するプレゼンターを担当した。

 フランス語と英語でスピーチを行い、「お・も・て・な・し」は同年の「新語・流行語大賞」の年間大賞を受賞するほど話題となった。

「これで一介の“アナウンサー”から、“文化人”に昇格してしまいます。昔からのファンは離れていきました」(同・スタッフ)

 スタッフ氏は「興味深いことに、滝川さんのモノマネの歴史を振り返ってみると、彼女のイメージの変遷が浮かび上がります」と指摘する。

“嘲笑”の対象へ

 女優・タレントのサヘル・ローズ(35)は「THE・サンデー」(日本テレビ系列・1989~2008年)で、07年から08年にかけて「週刊男前ニュース」のコーナーを“滝川クリサヘル”として担当した。

 この頃は、フォニックスが設立された時期にあたる。視聴者の一部が「セレブ気取り」と違和感を覚えたにしても、まだ少数派だったに違いない。

 その証拠に、サヘルのモノマネには“嘲笑”の要素がない。美人の女子アナを、美人の女優が“再現”しただけだった。

 それが14年になると、有名人の“ものまねメーク”で話題のタレントのざわちん(28)がYouTubeチャンネルを開設。初の動画として「滝川クリステル風のメイク方法」を配信した。ネット担当の記者が振り返る。

「サヘルさんのモノマネと違って、ざわちんさんの『ものまねメーク』は批評がありました。滝川風メイクを解説したニュースサイトがあるのですが、そこには《目尻のアイラインはたれるように太めに引く、二重の幅をくっきりさせるため、“エセ二重”を作る》(※末尾:註1)などと書かれています。滝川さんを戯画化しているのは明らかで、笑いの要素が強くなっています」

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