創価学会が300億円で結婚式場を買った理由 「大規模な会館は、大阪の学会員の悲願」
大阪城の北、桜の通り抜けで有名な造幣局の川向こうに広大な敷地を有する結婚式場「太閤園」。ちょうど桜が咲き始めた3月下旬、その不動産登記簿に新たに「創価学会」の4文字が記され、経済界にはどよめきが広がった。
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全国紙記者によれば、
「太閤園を所有・運営していたのは、全国に『ワシントンホテル』などを展開する藤田観光。もともとは同社のルーツである藤田家の私邸を受け継いだもので、東京の『椿山荘』、箱根の『小涌園』と並び、藤田観光の象徴的存在でした」
コロナ禍で債務超過寸前に陥った藤田観光は、2月に太閤園の売却を発表。売却額は優に300億円を超え、買い手の素性に注目が集まった。ところが、
「当初、藤田観光は“買い手との約束”を理由にかたくなに売却先を明かさなかった。蓋を開ければ創価学会で、今度はその使い道が関心の的になった」(同)
ついに、創価学会がブライダルビジネスに参入か。
そんな臆測まで乱れ飛んだが、どうやら購入目的は別にあるらしい。
「大阪の学会員たちは、これで悲願が達成されると大喜びでしょう」
そう声を潜めるのは、関東地区のさる学会幹部だ。
「ここ数年、大阪の学会は、市内の中心部に“関西最後の会館”を作ろうと、血眼になって土地を探してきた。ある大手企業の所有地に目をつけ交渉に漕ぎつけたこともあったようですが、企業側が学会相手の売却に二の足を踏み、実現しませんでした」(同)
創価学会の「会館」といえば、全国各地の「文化会館」や「平和会館」が思い浮かぶが、
「大阪の学会の悲願は、東京・八王子にある『東京牧口記念会館』のような、特別で大規模なハコを大阪に造ることなんです」(同)
東京牧口記念会館は、初代会長の牧口常三郎を記念して1993年に建設。地上8階建てで、延べ床面積は2万平方メートルに及ぶ。
「牧口記念会館では全国から幹部が集まる『幹部会』などが開催され、その様子は全世界に同時中継されてきました。大阪にも『関西池田記念会館』がありますが、牧口記念会館には遥かに及ばない。かつて公明党は関西の選挙で圧倒的な強さを見せ、大阪の学会は“常勝関西”を自負してきましたが、近年は維新に押されっぱなし。象徴的な会館を早く建設し、求心力を取り戻したいのです」(同)
300億円で広宣流布。その効果やいかに。