事件現場清掃人は見た 孤独死した男性の部屋で私を切ない気持ちにさせた“古い写真”
孤独死などで遺体が長時間放置された部屋は、死者の痕跡が残り悲惨な状態になる。それを原状回復させるのが、一般に特殊清掃人と呼ばれる人たちだ。2002年からこの仕事に従事し、昨年『事件現場清掃人 死と生を看取る者』(飛鳥新社)を上梓した高江洲(たかえす)敦氏に、孤独死した60代男性の遺品整理でのエピソードについて聞いた。
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2010年にNHKが放送したドキュメンタリー番組『無縁社会』によると、身元不明の自殺者や行き倒れ死など、遺骨の引き取り手のない人は、日本で年間3万2000人にも上るという。...