「酒のツマミ」で松本人志が矢部浩之と共演 思い出す吉本印天然素材との“確執”
噂が拡散
その結果、後輩の恐怖を生んだだけでなく、テレビ局が後輩との共演を躊躇させてしまうようになった。
「『ガキ使』やコント番組の場合、松本さんは演出としても参加します。キャスティングにも関わるので、特定の後輩芸人が出演しなくなります。
松本さんが何も言わなくとも、スタッフ側が勝手に共演NGにしてしまったのです。
忖度と言えばその通りですが、実際、無理に共演させても、あの頃は面白くならなかったでしょう」(同・スタッフ)
こうなると噂が独り歩きする。ダウンタウンの人気が絶頂となり、「彼らは共演者を選ぶ」との話が広まってしまった。
後輩がダウンタウンは怖いと漏らすと、それも広まっていく。後輩もダウンタウンとの共演を嫌がるようになっていく──。
松本は後に、FUJIWARAや雨上がり決死隊とは共演を果たした。だが、ナインティナインはその機会がなかった。
恐怖の世代格差
ナインティナインを攻撃したのも松本なら、“関係修復”を提案したのも松本だったようだ。
「松本さんが番組で明かしていましたが、松本さんがスタッフに『第1回の放送に極楽とんぼかナインティナインを呼べないのか』と提案したのがきっかけだったそうです。
矢部さんも松本さんに『めちゃめちゃ優しくなられたじゃないですか』と感慨深そうでした。松本さんは既に天下を取っています。もはや後輩を敵対視する必要もなく、素直に認められるようになったのでしょう」(同・スタッフ)
極楽とんぼの加藤浩次(51)と山本圭壱(53)、そしてナインティナインは、「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系列・1996~2018年)での共演で知られる。
つまり松本は「めちゃイケメンバー」も、かつては評価していなかったということなのだろう。
「人志松本の酒のツマミになる話」に戻れば、出演していたお笑いトリオ「ハナコ」の岡部大(31)にとって松本は「優しい大先輩」ということも紹介された。矢部との“ジェネレーションギャップ”はあまりに大きい。
[3/4ページ]