小室圭さんはこれからどこへ向かうのか? NYで活躍できるのか?

国内 社会

  • ブックマーク

批判の声が強ければ強いほど

 アメリカ人は王室・皇室好きとして知られている。日本のプリンセスと結婚した弁護士ということであれば、それは一つのブランドになり、一定の需要はあるのではないかと思う人がいるかもしれないが、現実は厳しいようだ。

 ドラマ「SUITS/スーツ」といえば、法律事務所のスタッフ「レイチェル・ゼイン」役を演じて一躍名を馳せたのが女優メーガン・マークル氏だ。

 英王室ヘンリー王子と結婚してメーガン妃となったが、イギリスでの王族としての生活に慣れず、2020年1月、ヘンリー王子と共に王室離脱を発表。イギリスのEU離脱と並んでメグジットと騒がれたことは記憶に新しい。

 さらに今年の3月7日には、米CBSのオプラ・ウィンフリーのインタビューで王室内での「人種差別」を示唆して激震が走った。

 これを受けてエリザベス女王は「家族全員が悲しんでいる」という声明を発表。現在はメーガン妃とともに米国で生活しているヘンリー王子もイギリスへ帰れず、ホームシックに悩んでいるとも報じられていたが、9日に亡くなった祖父フィリップ殿下の葬儀出席のため久しぶりに帰国する。なお、メーガン妃は妊娠中のため同行しないとのことだ。

 メーガン妃が王室離脱後に手掛けた、NetflixやSpotifyと組んだコンテンツ作製ビジネスについても批判する声は鳴り止んでいないが、批判の声が強ければ強いほどヘンリー王子との絆が深まっている様子も伺える。

 眞子内親王殿下はメーガン妃と立場が逆で、事情は全く異なるが、9日には、「文書を読まれていろいろな経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃればありがたい」というコメントも発表されている。

 秋篠宮皇嗣殿下、そして天皇陛下のお言葉にあった「多くの人が納得し喜んでくれる状況」は果たして訪れるであろうか。

 政府による「安定的な皇位継承策を議論する有識者会議」が始まったタイミングでもある。ここは、小室圭氏と眞子内親王殿下の行く末について、冷静な議論が必要であろう。

北島 純
社会情報大学院大学特任教授。駐日デンマーク王国大使館上席戦略担当官を経て、現在、経営倫理実践研究センター(BERC)主任研究員を兼務。専門は戦略的パートナーシップ、情報戦略、腐敗防止。論文に「グローバル広報とポリティカル・コンプライアンス」(社会情報研究第2巻第1号)等がある。

デイリー新潮取材班編集

2021年4月12日掲載

前へ 1 2 3 次へ

[3/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。