脇役も引き受ける「江口洋介」の人気はうなぎ登り 主役にこだわる「織田裕二」との差
好感度上昇中
日本テレビは新しい日曜ドラマとして「ネメシス」を4月11日の午後10時半から放送する。主演は広瀬すず(22)と櫻井翔(39)だ。
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公式サイトは《完全オリジナル脚本のミステリーエンターテインメント》と謳っている。桜井が“自称名探偵”を演じ、広瀬が“天才の助手”という役柄だ。
もちろんポスターは2人の顔写真を大きく使っているが、その真ん中には、探偵事務所の社長を演じる予定の江口洋介(53)が映っている。
民放キー局で番組制作に携わり、ドラマの現場にも詳しいスタッフが「最近の江口さんは、主役にこだわらないスタイルで、脇役として売れっ子になっています」と言う。
「特に人気があるのは『コンフィデンスマンJP』シリーズの赤星栄介です。経済ヤクザというか、フィクサーのような役どころで、テレビシリーズの第1話で登場した記念すべき役でもあります。江口さんは映画版の1と2にも出演を果たしており、スタッフやファンの支持がうかがえます」
ここ最近、江口が出演した映画とドラマ5本を調べてみると、主演が1本、脇役が4本。主演作品は連ドラだった。主役でも脇役でも柔軟に対応する姿勢に、制作者の評価も高いことが垣間見える。表を作成したので、ご覧いただきたい。
江口を慕うスタッフ
「かつて佐藤浩市さん(60)が、江口さんに『主役しかやってはダメだ』とアドバイスしたのは知る人ぞ知るエピソードですが、脇役への路線変更は成功と言えるのではないでしょうか。もちろん“主役も脇役もこなせる役者”の間でも競争は激しく、西島秀俊さん(50)、大森南朋さん(49)、豊川悦司さん(59)などライバルも多いです。とはいえ、江口さんはシリアスとコメディの両方をこなせるのが強みでしょう」(同・スタッフ)
視聴者の好感度も高いため、キリンビールの「本麒麟」のCMも出演している。今後も他の企業から出演を依頼される可能性は充分にあるだろう。
ちなみにデイリー新潮は20年11月、「『湘南爆走族』から33年、相変わらずの『織田裕二』、『江口洋介』俳優人生の分岐点」との記事を配信した。
主役にこだわる織田裕二(53)と、脇役も引き受ける江口を対比したものだ。2人の差は当時より広がっている気がしてしまうが……。
「織田さんを見ていると、もう主役にこだわる時代ではないのかなと思います。その証拠に、脇役に転じた江口さんは、スタッフから慕われています。脚本を読んでも、主役時代のように難しいことは言わなくなりました。これは当然のことで、主役は脚本にこだわる必要があるのです。とはいえ、現場では自然体の江口さんに対する評価が上昇しているのは事実です。『とても仕事がやりやすい』という声はよく聞きます」(同)