神社本庁、“土地ころがし裁判”で敗訴 会長が組織を私物化、不倫疑惑トラブルなども
八百万の神が坐(いま)すとされるニッポンで、各地の神社を束ねているのが宗教法人「神社本庁」(東京・渋谷区)である。1946年に創立、神道を代表する国内唯一の団体として存在感を発揮していたが、今や内部崩壊寸前……。つい先日も、組織の黄昏を象徴する注目の裁判に、判決が下ったという。
***
3年半に及んだ裁判の判決が出たのは、3月18日のこと。東京地裁で起こされた民事訴訟で、神社本庁が全面敗訴となったのだ。
そもそもの発端は、2015年11月、神社本庁が神奈川県内に所有する職員宿舎を、民間企業に1億8400万円で売却したことだった。...