「報ステ」「WBS」ガチンコ対決はどうなった? 5日間の数字をプロが分析すると――
大江キャスターは週2日
10時スタートになって「WBS」はゲストに力を入れていたようだ。
「経済情報番組だけに、3月29日の初回ゲストはソフトバンクの孫正義会長兼社長(63)をスタジオに招いていました。ゲストに力を入れたのは分かりますが、これも痛し痒しと言ったところ。3%台に落ちた4月1日のゲストは、菅義偉首相(72)でした。正直言って、菅首相は数字を持っていませんね」
4月2日、金曜のトリは「WBS」初代キャスターの小池百合子都知事(68)だった。
「キャスター時代の手帳まで持参していましたね。当時は毎日、円相場を記録していたと、これ見よがしに見せて。“あなたもこれくらいやりなさいよ”と説教でもしたそうなところが、ちょっと嫌味な感じでしたね」
小池都知事にインタビューしたのは金曜のメインキャスター、佐々木明子アナ(51)だった。
「大江さんが月~金でキャスターを務めたのは昨年3月まで。コロナ対策の強化として、月・水・金の週3日となり、この4月からは月・火の週2日になってしまったんです。水・木・金は佐々木アナとなりました。大江ファンにとっては、せっかく10時から彼女を見られると思っていたのに、2日だけでは物足りないかもしれません。もっとも、佐々木アナの担当日も数字は落ちていません」
やはり“大江人気”は利用したほうが良いってことか。
「週の締めくくりの金曜は、大江さんでいいと思いますけどね。ともあれ、彼女の出番が減った今、それを補えるのは若手のフィールドキャスターだと思います。月・火・金は『モヤモヤさまぁ~ず2』の4代目アシスタントも務める田中瞳アナ(24)。『モヤさま』初代アシスタントでもあった大江さんの後輩です。水・木は角谷暁子アナ(26)で、元ミス慶應グランプリ。まだ初々しく、頼りなさも残りますが、『WBS』は解説の男性記者たちが地味なので、彼女たちの活躍がポイントになるでしょう」
結局のところ、「WBS」の前倒しスタートは成功と言えるのだろうか。
「実は若干ですが、『WBS』は11時スタートだった3月よりも数字を上げているんです。3月第4週の視聴率は、月曜:2・8%、火曜:3・5%、水曜:2・9%、木曜:3・7%、金曜:4・2%でした。もっとも、11時台となったテレ東の番組は、かつての『WBS』よりも数字を落としているんです。『WBS』だけを見れば、改編は成功と言えるでしょうが、全体的にはそんなに良いとは言えません。とにかく、『WBS』がもっと数字を上げるしかないでしょう」
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