8つの容疑で起訴された尹美香 肋骨が折れた認知症の慰安婦から770万円をだまし取った疑惑が浮上
責任逃れの目的が強い
検察は、認知症で正常な判断ができない状態のキルさんをだまして、キックバックをさせたと主張しているわけだ。
これに対し、尹議員は「当時、おばあさんたちは“女性人権賞”の意味を明確に理解し、自発的に寄付した」もので、「重症の認知症を患っているおばあさん(キルさん)をだましたという主張は、おばあさんの精神的・肉体的主体性を無視したもの」と強く反論、容疑を否定している。
韓国外交通商部の登録団体である韓国挺身隊問題対策協議会(正義連の前身)は、事件発生から4ヵ月後の昨年9月に解散届を提出して、すでに解散が完了し、清算手続きを進めている。
ある会計士に聞くと、「挺対協が寄付金使用に関する裁判が行われている最中に清算し、残りの財産を正義連に帰属させることは、責任逃れの目的が強い」と批判した。
尹議員の挺隊協に絡む容疑で有罪判決が下されると、不法補助金の還収措置が取られるが、挺隊協がなくなれば財産還収は難しい。正義連は挺隊協の後継団体と見なしうるが、あくまでも別組織だからだ。
尹議員は野党や市民社会から辞任を求める声が出ているが、辞任どころか、昨年8月から始まった裁判にも出席せず、「全面否定」する強硬な姿勢を貫いてきた。
ここにきてまた一つ罪状が追加されるかもしれない。
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