事件現場清掃人は見た 一家無理心中の壮絶な現場で身体の震えが止まらなかった瞬間
一家心中を追体験
高江洲氏は、幼くして心臓病で亡くなった自分の妹のことを思い出したという。
「生まれつき身体が弱かった妹は、心臓の手術に耐えられずに亡くなりました。妹を失った悲しみは今でも忘れることができません。一家心中で亡くなった子どもと妹の姿が重なりました」
高江洲氏が受けたショックは、あまりにも大きかった。
「一家心中を追体験してしまったために、一時はとてもこの仕事を続けていくことはできないと思いました。亡くなった男性が一家心中という道を選んだのは、子どもひとり残すのはかわいそうだ、という一種の親心かもしれません。その考えはあまりにも身勝手で、とても許せるものではありません。しかし、だからといって残された子どもが幸せになれるのかというと、そんな保証はどこにもありません。一家心中と聞くと、いつもそんなことを考えてしまいます」
[2/2ページ]