日本で人気急騰の「ミロ」 マレーシアは1日「900万杯」という世界一の消費大国

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「ミロ・ダイナソー」

 マレーシアでは、1日になんと900万杯のミロが消費される。ちなみに、ミロが日本で販売開始されたのは1973年である。

「ミロは、カルシウム、鉄、ビタミンDなどが豊富に含まれる栄養機能食品で、基本的に成長期の子どもの飲み物です。東南アジアでは、栄養不足を補うために、大人も飲んでいます。ミロの菓子やアイスクリームなども販売されています」

 ネスレは、2019年に9000万リンギット(約23億円)を投じ、マレーシアのヌグリスンビラン州チェンボンにあるミロ工場を拡張した。年産能力は10万8000トンの、世界最大規模の生産工場となった。

 シンガポールでも、ミロは不動の地位を確立している。「お気に入りブランド調査」(2017年)では、シンガポール航空やセブン―イレブンを抑えて1位に。水や牛乳で溶かしたミロの上に、ミロの粉末をトッピングした「ミロ・ダイナソー(恐竜)」という名物飲料もある。

 東南アジアの人々からすれば、日本のミロ人気はまだまだ序の口ということか。

デイリー新潮取材班

2021年3月31日掲載

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