東京電力と右翼の黒幕「田中清玄」(第2回) 彼はなぜヤクザから狙撃されたのか(徳本栄一郎)
右翼の黒幕、そして「東京タイガー」と呼ばれた国際的フィクサーの田中清玄。戦前は武装共産党を率い、11年を獄中で過ごし、戦後は建設業や海外の石油権益獲得などの事業を手がけた。
その田中は終戦直後、過激化した共産党に対抗して、電源防衛隊を組織する。ヤクザや復員兵も動員し、まさに体を張って発電所を守るが、その足跡が、東京電力の社史から消されているのは前編「東京電力と右翼の黒幕「田中清玄」 共産党の発電所破壊工作を阻止した男」で述べた。
やがて時は流れて、焼け跡は記憶の中だけとなり、時代は復興から高度経済成長へと移った。...