有望選手が多く入学…「高校野球」私立を凌駕する“名門公立校”強さの秘密

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「学校裁量枠」という制度

 2年ぶりの開催ということもあって、連日盛り上がりを見せている選抜高校野球。過去に優勝経験がある学校から初出場まであらゆるチームが出場しているが、毎年高校野球で話題となるのが私立、公立の“格差”についてだ。今大会の出場校の内訳は私立が23校、公立が9校となっており、公立の9校のうち4校は機会に恵まれない“救済措置”的な意味合いの強い21世紀枠での出場ということを考えると、私立が圧倒的に優勢といえる。

 私立の野球強豪校と言えば、有力な選手を県外からも多く勧誘し、選手のための寮や専用グラウンド、室内練習場といった充実した施設で鍛え上げており、一方の公立高校は地元の限られた選手のみで満足な設備も持たずに練習時間も少ないというイメージが強い。...

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