ヒトラーを興奮させた陸上「村社講平」 メダルを逃すもベルリン五輪の主役に(小林信也)
「東京五輪を強行する意味がどこにあるのか!?」
コロナ禍が続く中、五輪開催を非難する声が根強い。批判の背景には、東京五輪が“経済効果やインバウンド、産業振興”を目論む政治的思惑で招致された上に、不明朗なお金とウソでまみれた大会だとの認識がある。そのことには私も同意するが、だからといって「五輪なんてやめろ」と叫ぶのは飛躍しすぎではないか?
「スポーツを道具に使うだけの政治家や企業は五輪から手を引け」「スポーツを第一に考えた五輪に回帰しよう」と提言するのが本筋で、コロナ禍に乗じて東京五輪中止を声高に叫び、政権批判の道具にするのはこれもまた卑劣だと感じる。...