英王室批判「メーガン妃」と「小室圭さん」の共通点 特権要求と伝統軽視

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「相手に負い目を抱かせる」

 今回のインタビューの中でメーガン妃は、メンタルケアを希望したものの受け入れられずに「自殺」を考えたこともあったと告白した。遡れば昨年11月中旬、眞子さまが公表された「お気持ち」にも、以下のようなくだりがあった。

〈結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です〉

 換言すれば“認めてもらえなければ二人して世を去るしかない”とも読み取れる内容である。メーガン妃は結婚前から実父や異母姉とのトラブルが報じられ、暴露本も出版されている。先日もその異母姉がオーストラリアのラジオ番組で「メーガンは自己愛性パーソナリティ障害だ」と発言。小室さんもまた、元婚約者との金銭トラブルが未解決の母・佳代さんとは一心同体でありながら、父親や祖父が相次いで自死したこともあり、親戚筋とは事実上の絶縁状態にある。実際に、亡父に近い親戚はかつて本誌(「週刊新潮」)に、

〈借金を申し込まれてもお断りします。関わりたくありません〉

 と、はっきり口にしていた。そんな中での「自殺」を仄めかす告白。精神科医の片田珠美氏が言う。

「メーガン妃も小室さんも、お相手をうまく操っています。もしかしたら、他人を操って支配する“マニピュレーター”なのかもしれません」

 この種の人々は、相手をだましても罪悪感を覚えず、つねに自分の意志が優先するのだといい、

「マニピュレーターは人の弱点を巧みに突き、相手に負い目を抱かせます。眞子さまとヘンリー王子はともにロイヤルファミリーに生まれ、国民に思いを寄せて慈しみの眼差しで公務に取り組んでこられました。だからメーガン妃や小室さんのような不幸な家庭環境にあった人たちへの憐れみが人一倍強く、それがいっそう愛情を燃え上がらせているように思えます。小室さんにも命を絶ちかねないという危うさを感じますが、それが眞子さまに“放っておけない”と思わせ“自分のせいでバッシングを受けてしまい申し訳ない”という罪悪感を抱かせているのではないでしょうか」

小室さんが出演したら…

 それでも「元王族」の夫婦生活は盤石だ。二人が王室からの離脱を表明したのは昨年1月。18年5月に結婚したメーガン妃にとっては2年足らずの王族生活だったわけだが、当時の夫妻の収入は、年におよそ3億円。その95%がチャールズ皇太子の所有する「コーンウォール公領」の地代収益で、残り5%が国民の税金である「王室助成金」だった。現在はいずれも打ち切られ、今回のインタビューで王子は「母(故ダイアナ妃)の遺産(約15億円)で生活している」と答えている。英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子氏によれば、

「夫妻は昨年9月、米国の大手動画配信会社ネットフリックスと契約を結びました。その契約金は約170億円で、今後の成功報酬を含めると最大300億円とされています。これとは別に、夫妻が立ち上げたオーディオ制作会社『アーチウェル・オーディオ』が音楽配信会社スポティファイと契約し、こちらの契約金はおよそ45億円。昨年暮れにはポッドキャスト番組を配信し、アーチー君の生声を初めて披露しています」

 あわせて実に345億円。王室時代の年収の110倍以上の大金が遠からず転がり込んでくるわけである。さらに、

「昨年6月にはニューヨークの事務所と契約し、講演料は最高でおよそ1億円と報じられました。また今後の収入として、スポンサーなどから数十億円、インスタグラムへのアクセスで生じる広告収入が約120億円。自伝を出版した場合は少なくとも71億円を得られる可能性があると言われています」

 現在、夫妻とアーチー君はロサンゼルス郊外に新築した16億円の豪邸に住み、メーガン妃は第2子を妊娠中。先の皇室ジャーナリストが言う。

「スケールは比べるべくもありませんが、もし結婚となれば小室さんにも、眞子さまを通じて約1億4千万円という一時金が転がり込んできます。世間では“ご辞退を”という声が変わらず強いですが、いかなる事情であれ皇族の一員だった方にお金が支払われないことはあり得ません。ですが、小室さん母子の生活を考えれば、このお金もいずれは尽きてしまう。皇室の持つ歴史的な重みへの感覚が欠落している小室さんは、ネットフリックスとはいかずとも、状況次第でテレビ出演や暴露本出版、ユーチューブなど、あらゆる手で収入を得ることに躊躇しないでしょう」

 まして、意に沿わずに破談に追い込まれた場合、こうしたモチベーションが高まるのは必至である。念のため、ネットフリックスの東京支社にオファーの可否について尋ねてみると、

「(小室さん側から出演希望があった場合の対応についての)回答は控えさせていただければと存じます」

 とのこと。皇室制度に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授が言う。

「人種差別というデリケートな問題を突きつけたメーガン妃とは違い、かりに小室さんが先々、結婚が叶わなかったからといって“皇室の誰それに辞退するよう言われた”と暴露しても、世間から“あなたの家の問題でしょう”と跳ね返されて終わりでしょう。メーガン妃のように一定の人々から共感を得るのは難しい。それよりも、まずは国民に向けて自らの言葉で説明をするのが先だと思います」

 折しも、2カ月以上延期されていた「歌会始の儀」が、3月26日開催と決まった。新年の皇室行事の締めくくりを経て、小室さんが自身の口で説明する場面は、刻一刻と迫っているのだ。

週刊新潮 2021年3月25日号掲載

特集「『メーガン妃』に酷似 『眞子さま』を操る『小室圭さん』」より

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