「コロナ」「米中対立」で縮む国際貿易:さらに存在感を増す中国

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貿易統計が軒並み前年比マイナスとなる中で、対中輸出だけは昨年夏から急回復。ただし、本当に実需に基づくかは不透明。懸念される地政学リスクは、米政権交代後も消えそうにないという問題が――。

 新型コロナウイルスの蔓延で、国境を超えたモノの動きが急減している。財務省が発表している貿易統計によると、2020年の日本から世界への輸出額と、世界から日本への輸入額の合計である「貿易総額」は136兆円あまりと前年に比べて12.4%減少した。輸出が68兆円と11.1%減、輸入が67兆円と13.7%減った。...

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