事件現場清掃人は見た トイレで孤独死していた「50代男性」の元妻に泣けた理由

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 孤独死などで遺体が長時間放置された部屋は、目を覆いたくなるような悲惨な状態になる。それを原状回復させるのが、一般に特殊清掃人と呼ばれる人たちだ。2002年からこの仕事に従事し、昨年『事件現場清掃人 死と生を看取る者』(飛鳥新社)を出版した高江洲(たかえす)敦氏に、自宅のトイレで亡くなった50代男性の話を聞いた。

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 特殊清掃は、故人がどのようにして亡くなったかを追体験するようなものだという。体液の染みや血痕に触れると、死の寸前の苦痛や恐怖が伝わって、いたたまれない気持ちになるそうだ。...

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