カイヤが日本で見つけた飲食店 美味しいNIPPON

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 好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第81回は、カイヤさん。今回は「TAKIEY(テイキー)」に伺いました!!

 庭や屋上などの野外でビールをグビグビ飲みながら、焼肉やソーセージ、焼きそばに舌鼓……日本での一般的な“バーベキュー観”はこんなところだろうが、本場アメリカでは別。かの国でバーベキューといえばひとつの文化であり、“ゆっくり肉を焼く”調理法をさす。そんな本格バーベキュー料理をたのしめるのが、都立大学駅にほど近い「テイキー」である。店内に入るや、

「いい雰囲気でしょ? すごくスモーキーな香りがして」

 そう満面の笑みを浮かべるのは、タレントのカイヤさん。

「生まれたのはイリノイ州の、人間よりウシやブタが多いような田舎町で、父は町長でした。母はネイティブ・アメリカンで、家ではウサギ、ブタ、ネズミとか、あらゆる動物を飼っていて、みんな友達感覚。だから私、ずっとベジタリアンだったんですよ」

 そんなカイヤさんが“宗旨替え”したのが10年ほど前。テレビ番組の企画で断食したのがきっかけだった。

「218日間、水だけで暮らしました。断食明けにスープを飲んだら、思わず泣いてしまったんです。ものを食べることに感動したというか。それから、いろいろ食べないといけないなと思って、お肉も食べるようになったんですよ」

 ベジタリアンからの転向後、特に寵愛しているのがこちらの「スモークダイナソービーフショートリブ」。リンゴの樹の薪を使用して、約12時間スモークした骨付き牛ばら肉である。

「ビックリするくらい柔らかいでしょ?」

 口に入れた途端ホロホロと溶けてしまって、うっとりするほどデリシャス。さらに、スパイスをたっぷり絡めて漬け込み、じっくり炭火焼きにした「ジャークチキン」は、トルティーヤにくるんでいただく「ファヒータ」で。サルサをかければ、ビールとの相性は言うまでもない。カイヤさん、“フルーティーね”と言いながら軽くビールに口をつけるも、実はあまりお酒は飲まないそう。

「普段からハイテンションだから、酒はいらないのよ」

 いつも以上にハイテンションなカイヤさん、ちょっと見てみたいような――。

週刊新潮 2021年3月18日号掲載

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