天皇陛下が使用する「国民」と「皆さん」 呼称の違いを考える(古市憲寿)

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 令和時代の天皇は「国民」ではなく「皆さん」という言い方を好む。

 2019年5月、即位後初となる一般参賀が開催されたが、その時の「お言葉」が象徴的である。「今日このように皆さんからお祝いいただくことをうれしく思い深く感謝いたします」というように、「国民」ではなく「皆さん」を積極的に用いていたのだ。他の「お言葉」でも、「上皇陛下」や「歴代の天皇」の歩みに言及する時は「国民」を使用するものの、自身の言葉としては「皆さん」が中心だ。...

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