巨人の崖っぷちコンビ「野上亮磨」「陽岱鋼」 オープン戦から今年の活躍を占う
出番が減って
移籍1年目の2017年は、下半身に張りが出て開幕1軍に間に合わず、6月から1軍登録。打率.264、9本塁打、33打点と振るわなかった。
18年は開幕から1番中堅手として出場したが、4月に左手に死球を受け、左手甲骨折で戦列を離脱。復帰後もレギュラーに定着せず、打率.245、10本塁打、37打点。
19年は丸佳浩の加入で、スタメン出場は左投手の時だけに限られた。打率.274、4本塁打、21打点。
20年は、3カ月間2軍で調整を行った。打率.238、1本塁打、6打点に終わった。
今年のオープン戦は、6試合に出場(3月13日現在)し、6打数1安打で、打率.167と、結果は残せていない。
「巨人にしてみれば、陽はまったくの見込み違いでしたね。本人も、忸怩たる思いでいるでしょう。ケガが多くて、1軍と2軍の間を行ったり来たりしています。身体能力がすごく高いのに、まったく生かされていない。丸が入団し、亀井善行が好調で、若手の松原聖弥がスタメンに定着しつつあります。そのため、陽の出番は次第に減っています」
陽は、守備範囲が広いことで知られ、日本ハム時代に4度ゴールデングラブ賞を受賞した。しかし、肩が弱く、走者に次の塁を狙われるという欠点がある。
「日本ハム時代には、盗塁王のタイトルを獲得しましたが、昨季は1盗塁だけ。走攻守3拍子そろった選手として巨人で期待されたのに、力を全く発揮できていません。契約最終年となる今季で結果を残さないと、契約更改されない可能性があります。年俸3億円は高すぎます。7割カットくらいならクビはつながるかもしれませんがね」
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