「V6」解散で考える、「ジャニーズ・アイドル」それぞれの身の振り方の具体例

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「Jr.定年制」と向き合うジャニーズ

 ジャニーズ事務所は今、自ら延ばしてしまったアイドルの寿命と向き合っている。

 先日「ジャニーズJr.定年制」とも言える22歳で契約延長協議をおこなうシステムを取り入れたことは、かつての10代でのデビューが当たり前だった時代への原点回帰とも捉えられる。

 とはいえ、1度グループを解散したら全てが終わり――ということではない。

 80年代にデビューしたグループを見ても、少年隊は「名前を残す」という対応をとっているし、昨年末、佐藤アツヒロと内海光司の2人は光GENJI解散後、25年ぶりに共演し、一緒にショーを行った。

 元・男闘呼組の高橋和也は事務所を離れている。

 だが今年、今後の夢を聞かれ、こう答えていた。

「男闘呼組のメンバーと…みんなメンバー50代になってね…また彼らと一緒にステージに立ちたいな、っていうのが夢かなあ」(*7)

 それぞれの人生がある――と同時に、だからこそ、またそれぞれの人生が交わる瞬間もあるのかもしれない。

(*1)「日経エンタテインメント」2021年3月号
(*2)TBSラジオ「伊集院光とらじおと」2021年2月10日
(*3)TBSラジオ「伊集院光とらじおと」2021年2月23日
(*4)NHK「SONGS」2020年9月26日
(*5)TVガイドAlpha EPISODE A
(*6)「週刊朝日」2021年1月1日・8日合併号
(*7)TBSラジオ「伊集院光とらじおと」2021年2月8日

霜田明寛
1985年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。9歳でSMAPに憧れ、18歳でジャニーズJr.オーディションを受けた「元祖ジャニヲタ男子」。就活・キャリア関連の著書を執筆後、4作目の著書となった『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)は4刷を突破。 また『永遠のオトナ童貞のための文化系WEBマガジン・チェリー』の編集長として、映画監督・俳優などにインタビューを行い、エンターテインメントを紹介。SBSラジオ『IPPO』凖レギュラー。

デイリー新潮取材班編集

2021年3月16日掲載

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