外需から内需へ転換 「脱米」に向かう中国――富坂 聰(拓殖大学海外事情研究所教授)【佐藤優の頂上対決】
制裁関税の応酬などで深刻化した米中対立に、この1年余のコロナ禍が加わり、世界経済、とりわけサプライチェーンは大きく毀損された。これを受けて「世界の工場」として発展を遂げてきた中国は、いま大きく経済政策を変えようとして発展している。彼らが掲げる「双循環」とはいったいどんな戦略か。
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佐藤 富坂先生がいらっしゃる拓殖大学海外事情研究所の建物は、昔、外務省の研修所でした。私もそこで研修を受けたことがあります。...