「トモダチ作戦」2万人の米兵はボランティアだった 住民は「彼らが来て一気に片づいた」と称賛
ボランティアで現場に駆けつけた2万人の兵士
“トモダチ作戦”。今回の支援活動に名付けられた作戦名だが、
「これまで米軍が行ったなかで史上最大の災害支援作戦です。沖縄の海兵隊を主力にし、朝鮮半島近海にいた空母ロナルド・レーガンを中心にする艦船部隊が急遽、東北地方の太平洋沖に向かいました。空軍も輸送機を派遣し、陸海空の全軍が出てきた大作戦でした」
とは軍事ジャーナリストの神浦元彰氏だが、今回の“トモダチ作戦”は災害支援活動以上の結果をもたらした。
「米側にすれば、普天間問題でガタガタになった日米安保強化のこれ以上ないアピールになりました。また、日米関係を悪化させたという評価を受けている民主党政権にすれば、今回、同盟が強まったのは本当に救いになっています」
動員数2万弱の空前絶後の作戦だったが、実は、野田村に駆けつけた兵士はボランティアなのだという。
「基地の仲間が自主的に声を掛け合って集まっています。特に上の指示で動いているわけではありません」(ノア少尉)
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