【原発事故10年】日本人はなぜ取り憑かれたように原発を推進したのか(後編) アラブに追い詰められた東京電力

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 今日で事故から10年を迎える東京電力の福島第一原子力発電所。メルトダウンした3基の原子炉は、今も強い放射線を放つ核燃料が溜まっている。建屋はひしゃげた鉄骨がむき出しで、周囲には大量の汚染水のタンクが墓標のように並ぶ。かつて最先端の科学技術で作られた原発、それが廃墟の中で聳(そび)える姿は、何とも言えないわびしさを感じさせた。(ジャーナリスト・徳本栄一郎)

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 この間、東京電力は世間の指弾を受け続けてきた。ある者は利益偏重と安全対策の軽視を責め、ある者は原子力ムラの閉鎖性を、またある者は官と民の癒着を指摘する。...

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