ワクチン接種で日本に後れを取り、OECD内で最も遅い、文在寅の「K防疫自画自賛」に批判の声
温度管理の失敗で回収
2月26日から、韓国でも新型コロナワクチン接種が始まった。持ち前の反日感情から、何かにつけて日本に対抗心を燃やすかの国では、文在寅大統領のK防疫自画自賛・至上主義に不満が渦巻いているという。
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ワクチン接種スタートが日本に後れを取ったことで、文大統領に対する野党の「ショーをするよりワクチンを!」という批判は根強く、今も尽きることがない。
世界各国がワクチン確保に動いている間、文大統領はK防疫成功のアピールに浮かれるあまり、肝心のワクチン確保につながる動きをしてこなかったのではないかと指弾されている。
文大統領は自身のレームダック化の命運を握るソウル、釜山の市長選挙を4月に控え、そういった不満や非難を払しょくしたい考えがあるようだ。
韓国が最初に導入したワクチンは、英国アストラゼネカ社製だった。
担当の疾病管理庁は、国内各所へのワクチン配送を接種開始前日までに完了する予定だったが、25日未明に済州島に到着予定のワクチンを温度管理の失敗で回収、関係医療従事者や関連業者の接種管理が徹底されているのか国民の間で不安が高まった。
韓国政府は回収したワクチンを廃棄しておらず、その処理も問題視されている。
政府は回収したワクチンは使用しないと説明するが、廃棄しないならそのワクチンはどうするのだろうか。
接種開始の26日には、「ワクチンは安全だ」とアピールしたい文大統領が、ソウル麻浦区の保健所を訪問。
“1号ワクチン接種”のシーンを見ながら、疾病管理庁長官に「大統領はいつワクチンを接種できるのか」と冗談まじりに尋ね、長官は「できるだけ遅くなるように」と返した。
このことから、今度は、「大統領はアストラゼネカ社製ワクチンを接種したくないのでは?」と、国民の一部が疑い始めるようになってしまった。
OECD加盟国中で一番遅かった
アストラゼネカ社製ワクチンはファイザー社製のワクチンと比べると、安価で温度管理をしやすいのが特徴だ。
早急にワクチン接種を開始したい文大統領にとって都合が良い製品だといえそうだが、EUでアストラゼネカ社製のワクチンを接種した後に、一部の人々に頭痛や発熱、筋肉痛、倦怠感などが報告されている。このため、大統領はファイザー待ちをしているのではないか、という疑念が浮上したのである。
ワクチンは国内で政争の具にもなりつつある。
OECD加盟国中でワクチン接種開始が一番遅かったことに加え、その理由のみならず接種12時間前までにワクチン接種計画を明らかにしなかった疾病管理庁に対し、韓国野党は「いつから始めて毎日どの地域・施設・年齢・職種の何人の人々を対象にどのようなワクチンを接種するつもりなのか」と詰め寄っている。
疾病管理庁の回答は「現在検討中」で終始し、接種予定者数については回答した程度にとどまっている。
韓国には米ファイザー製ワクチンも到着し、今後アストラゼネカ製と合わせて順次接種される予定だが、ファイザー製は、済州島配送への温度管理に失敗したアストラゼネカ製より温度管理が難しいとされるだけに、「ワクチン管理の詳細をきちんと把握しているのか」「ワクチンの確保量は十分なのか」という声が上がり始めた。
一方、日本で取り沙汰された注射器不足の問題も対岸の火事ではない。
ワクチン接種に必要なLDS注射器は世界各国で争奪戦の真っ最中で、韓国も例外ではない。
韓国内では最終組み立てを行うだけで、注射器の部品調達・製造は海外に依存している。
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