介護を通して得たのは夫婦間の「熟成」だった──在宅で妻を介護するということ(第20回)
「彼女を自宅で看取ることになるかもしれない」 そんな覚悟もしつつ、68歳で62歳の妻の在宅介護をすることになったライターの平尾俊郎氏。決して先行きが明るいわけではない。それでも介護を通して得た喜びもたしかにある。――体験的「在宅介護レポート」の最終回である。
【現在のわが家の状況】
夫婦2人、賃貸マンションに暮らす。夫68歳、妻62歳(要介護5)。千葉県千葉市在住。子どもなし。夫は売れないフリーライターで、終日家にいることが多い。利用中の介護サービス/訪問診療(月1回)、訪問看護(週1回)、訪問リハビリ(週2回)、訪問入浴(週1回)、訪問歯科診療(月1回)。...