天皇陛下も眞子さまの「結婚問題」に苦言 ご兄弟のスクラムで“強行突破”を阻止
眞子さまに苦言
先の記者が言う。
「眞子さまが『お気持ち』の中で陛下のご様子を紹介なさった後、12月には、事態解決へいっこうに動こうとしない小室さんに痺れを切らした宮内庁の西村泰彦長官が、説明責任を果たすよう異例の苦言を呈しました。これによって、一宮家の私的トラブルが、完全に皇室全体の重要課題へと“格上げ”されたのです。ただ、それでも陛下にとっては皇籍離脱を前提とした姪の結婚であり、平成時代にご裁可をなさったのは上皇さま。今回は無難に“二人の気持ちを尊重します”“行方を静かに見守りたい”といったお答えに落ち着くのだろうと見られていました」
ところが実際には、
「より踏み込み、むしろ突き放されたと言っても過言ではありません。眞子さまが今回のご回答に望みを託されていたのであれば、それも粉々に砕かれてしまうほどの衝撃だったと言えます」(同)
というのも、陛下のご回答は、多くの示唆に富んでいるからである。さる宮内庁関係者が言う。
「1カ月にわたり熟慮を重ねて示されたお考えですから、陛下のお考えは揺るぎのないもので、かつ皇室全体のスタンスだと言えます。そこでは“尊重”“見守る”どころか、眞子さまに苦言を呈されている。秋篠宮殿下が昨年11月のお誕生日会見で述べられた内容をなぞる形で、国民から湧き起こる反対の声についてお認めになりつつ、ご家族間のコミュニケーションが不十分であると示されているのです。依然、ご一家で意見の一致も見られず、このままでは皇室の正式な婚姻の手順である『納采の儀』には進めない。そのように仰ったということです」
ご兄弟がスクラムを組んで“強行突破”を阻止
皇室制度に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授も、こう言うのだ。
「ご回答の中の『秋篠宮が言ったように』という言葉にも表れていますが、陛下は今回、この問題で弟宮と歩幅を合わせ、協調していく姿勢を示されたわけです。記者が引用した眞子さまの『お気持ち』の文章には直接触れず、また秋篠宮さまのように“認める”という言葉を使われなかったのも印象的でした。やはり、眞子さまが『お気持ち』の中で陛下のお名前を出されたのは、性急すぎたのではないでしょうか」
というのも、
「眞子さまのあの文面は“両親は認めていないが、皇室の長である陛下には報告し、見守ってくださっている。だから認めてほしい”というふうにも読めてしまう。陛下のお力を借りて無理にでもお父上を納得させようとしているようにも映りました。国民の中で賛否が分かれている問題に対して陛下が今回“そんなことは言えません”と、無難にかわされたのでしょう。総じて、ご兄弟がスクラムを組むことで“強行突破”させないようになさったのだと思います」
現に、前出の秋篠宮家の事情を知る関係者が明かすには、
「昨年11月に『お気持ち』を公表される数週間前、眞子さまは侍従職を通じて両陛下に“このような形で出させて頂いてもよろしいでしょうか”と、文書でお伺いを立てておられます。そして最終的には、公表前に陛下は文面を把握なさっている。陛下からすれば、眞子さまの想いに異を唱える理由などなく、従ってお気持ちの公表に反対されるはずもない。だから承諾されたわけです」
が、そもそも、
「“気持ちを尊重して静かにお見守り”とは、文書をしたためられた眞子さまの受け止め方であって、陛下のご様子を客観的に描写されたものではありません。ところがそれを眞子さまは『陛下がご結婚を応援してくださっている』と解釈なさってしまった。そこが大きなズレとなったわけです」
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