袴田事件、「味噌漬け実験」で静岡県警のでっちあげに肉薄する支援者「男性」の執念
「秀子さん、秀子さん、文面を読み上げてください」。スマホに向かう声が大きくなったのは「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」(楳田民夫会長)の山崎俊樹事務局長(67)。
昨年12月23日昼過ぎに突然、浜松市の袴田秀子さん(88)から電話があった。「最高裁判所から通知書が来ましたけど弁護士さんが誰も捕まらないんですよ」と。
不吉な予感がした。「棄却ならやばい、巌さんが再収監されるかもしれない」。だが読み上げてくれた内容は「東京高裁に審理を差し戻す」との内容で再収監するとは書いていない。...