「具志堅用高」が明かす日本人初の世界王者の素顔 「アドバイスを守って戦ってきた」
今でこそ日本人のボクシング世界王者は珍しくないが、1950年代は、まだ世界との実力が大きくかけ離れていた時代だった。そんな中、初の日本人王者に輝いたのは、フライ級の白井義男である。のちにジムを共同経営した元ジュニアフライ級(当時)世界王者の「カンムリワシ」具志堅用高さん(65)が、偉大なパイオニアとの思い出を語った。
(「週刊新潮」創刊65周年企画「65年目の証言者」より)
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東京生まれの白井は、戦時中にプロデビューし、8戦全勝の成績を残したまま海軍に召集される。...