スマホで“テレビ番組並みの動画”を撮る3つのポイント 現役プロデューサーが解説

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 家族や友人との思い出の記録のみならず、SNSでの発信などで「動画」を撮影することは今や当たり前になった。就職活動の自己PRに動画を提出させる企業もあるというから、「動画撮影」は現代の必須スキルといっても過言ではない。AbemaTVの現役プロデューサー・鎮目博道氏が、手元のスマホを使った「プロの撮動画影方法」を解説する。

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「スマホはすでに民生用ビデオカメラより高画質なカメラである」…この言葉は私たちプロのテレビマンの間ではすでに常識なのですが、みなさんがあまりよく分かっていない真実です。もちろん民生用ビデオカメラ(一般向けのビデオカメラ)に高性能なものはいくらでも存在しますが、値段もそれなりに高い。安いものを買うくらいならあなたが持っているスマホの動画の方がむしろ高画質です。

 そして、ちょっとしたことに気をつけるだけで、あなたのスマホでテレビ番組並みの動画を撮影することができます。そうですね、3つのポイントに気をつければまず大丈夫でしょう。あなたはせっかく毎日、スマホを肌身離さず持ち歩いているのだから、覚えておきませんか?…ひょっとしたらあなたがスマホを使って、歴史に残るような貴重な動画を撮影するかもしれないのですから。

 それではお教えしましょう。テレビのプロだから分かる「スマホでプロの動画を撮影するために気をつけるべき3つのポイント」。

(1)スマホの持ち方

 なんといっても重要なのが「スマホの持ち方」です。これを間違えたら、絶対に良い動画を撮影することはできません!基本的には【写真】のように持ってもらうのがいいと思います。なぜこの持ち方なのかご説明しますね。

 まず、スマホは横!あなたがよほど「縦長サイズの動画にこだわりがある」のでなければ、スマホは原則横向けにして持ってください。テレビやYouTubeなど、ほとんどの動画は横長のサイズですよね?なのにテレビによく出てくる視聴者提供映像は縦長サイズで、両脇に黒い空間ができてしまっているのをよく見ませんか?

 あれはよほど意識をしない限り、普段スマホを縦にして持っているからです。動画を撮る時にはまず「スマホは横!」という言葉を思い出すようにしましょう。人間の眼は横に2つついているので、横長動画の方が基本的には人間の生理に合っています。そしてそれだけではなく、スマホを横にして両手で持った方が安定するので、手ブレなどを防ぐことができてキレイに動画を撮影することができるのです。

 ただし、両手でベタっと持ってはいけませんので要注意!両手の親指と中指で四隅を持つようにしてください。それには2つの理由があります。

 1つ目の理由は、「指がかり」を防ぐため。「指がかり」とは、撮影した写真や動画に、謎の肌色の物体が写ってしまう「あの現象」です。自分の指が動画に写ってしまったことがある人は多いのではないでしょうか?スマホのレンズは、非常に「指がかり」を起こしやすい位置にあるので、それを防止するには指で四隅を持つクセをつけるのがいいのです。

 そしてもう1つの理由は、マイクを指で塞いでしまわないため。ご自分のスマホのどこに音声収録用のマイクがついているかご存知ですか?例えばiPhoneだと、カメラのレンズのすぐそばにある小さな穴がマイクです。このマイクがとても重要なのです。

 実はスマホの動画は、とても高画質ですが音声の収録には少し「弱い」のです。スマホには外付けのマイクをつけることも難しいので、できるだけ良い音を撮るということを意識しながら撮影するのがポイントです。そのためには、指でマイクを塞がないようにして、できるだけマイクを撮影対象の方向に向けて撮影することを心がけてください。

 あともう一点、なぜ親指と中指なのかということを説明すると、人差し指でRECボタンを押すことができるからです。親指と人差し指で四隅を持つとRECボタンが押せません!…これ意外と重要です。

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