「仲野太賀」が語ったチョロとの関係 時期が来たら「愛という名のもとに」を見たい
親子の関係
もっとも太賀は、“チョロ”の映像を見たことがないのだとか。
「驚きましたね。鶴瓶さんから『チョロの息子って言われたやろ』と振られると、『“チョロ元気?”みたいな。いやいやチョロ、知らないからって』と。タイミングが来たら、『愛という名のもとに』を見たいと言っていました」
まるでキャラの違う親子、ひょっとして仲が悪いのか。
「むしろ逆みたいですね。番組では中野さんが、太賀に向け手紙を書いてきましたが、最後に鶴瓶さんが読み上げた文章は聞き応えがありました」
〈彼を初めてスクリーンで観た時、涙が止まらなくなりました。毎回、泣いていますが……。(俺は)悪役が多いし、ヤンチャナ親父で迷惑かけてごめんな。俺はショッカーだけど、お前は仮面ライダーになれよ。愛してるぜ!!〉
おかげで視聴率7・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯)は今期最高タイ記録だったそうだ。太賀は求めないかもしれないが、親子共演が見たい気も。
「面白い親子ですからね。今回、初めて彼らが親子だと知ったという声も出ているようですが、昨年11月には『ダウンタウンなう』(フジ)に太賀が出演し、中野さんをネタにしていました」
坂上忍:お父様は現役の反社会勢力の方ですよね。
太賀:違います! 全然、違います! そこは否定させてください!
松本人志:いくら否定されても、僕は信じないからね。
――と言いつつ、中野がかつて出演したバラエティの場面が流れる。芸能人の野球大会で、バッターに立った中野に対し、ピッチャーの山崎邦正(現・月亭方正)が死球。怒り狂った中野が山崎に突進して投げ倒すというものだった。
太賀:こんなことやってるから、ヤクザだヤクザだって言われるんですよ!
「本当に可愛がられたようですね。むしろ母のほうが厳しかったとも言っていました。ただ“太賀”から“仲野大賀”に改名したのは、中野さんのせいだと言っていました。そもそも親の七光りと言われないために、名字を付けずに太賀と名乗ったそうなのですが……」
太賀:溺愛のあまり、せっかく名字取ったのに、めちゃめちゃSNSで宣伝するんですよ、僕のことを。僕が作品に出る度に、「うちの息子が出てるからみんな観てください!」みたいな。
松本:すごいな。徹底してるね。
太賀:「ゆとりですがなにか」(日テレ)っていう作品をやった時に、親父がロケ地に行ってVシネに出られている俳優仲間と一緒に、「ゆとりですがなにか」のワンシーンのパロディを撮って、SNSに「ヤクザですがなにか」ってあげたんです。それ見た時に愕然として……。その後「ヤクザですがなにか」のVシネを作ろうとしたらしくて、乗っかってくんじゃあねえって話ですよ。何のために名字取ってんのかわかんないと思って。
――それで、名字を付けたのだとか。
「なんだかんだいっても、太賀は06年のデビューで芸歴は長く、すでに100本以上の作品に出演しています。『ゆとりですがなにか』では“ゆとりモンスター”と呼ばれる問題児を演じて、脚本の宮藤官九郎から絶賛され、業界でも注目されました。日曜劇場『仰げば尊し』(TBS)でも不良役を好演しました。そして、“今日俺”でさらに注目され、“恋あた”で本人にも重なる真面目なキャラが好感を持たれるようになった。ここへ来て父・中野のハチャメチャキャラもプラスになっています。すでにブレイクのお膳立ては十分できました」
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