「ロシア革命」で日本に亡命、「太平洋戦争」で迫害され… 300勝投手「スタルヒン」の数奇な人生
本誌(「週刊新潮」)が創刊される前年の1955年9月、日本プロ野球で初めて300勝を達成した投手がヴィクトル・スタルヒンである。だが栄光の陰には、白系ロシア人として日本に亡命、生涯国籍のないまま、偏見と迫害に苦しみながら白球を投げ続けた数奇な人生があった。
(「週刊新潮」創刊65周年企画「65年目の証言者」より)
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その存在は“遠い昔の大投手”では決してない。彼が巨人在籍中に記録した「開幕投手からの11連勝」は昨年、菅野智之投手が塗り替えるまで、実に82年間破られなかった球団記録でもあったのだ。...