新型コロナ対策でも露呈「霞が関DX」を阻むITゼネコン「ベンダーロックイン」
「ベンダーロックイン」という言葉をご存知だろうか。
特定ベンダー、つまりIT(情報通信)会社にシステム開発を依頼した場合、その会社の独自仕様に依存した設計になってしまい、他ベンダーのシステムへの乗り換えが困難になることを言う。デジタル庁の創設など霞が関のDX(デジタル・トランスフォーメーション)化に取り組もうとしている日本政府が直面しているのが、このベンダーロックイン問題だ。
国の多くのITシステムは入札によって業者選定が行われるが、その大半がNTTデータやNEC、日立製作所、富士通など、「ITゼネコン」と呼ばれる企業に落札される。...