文豪「ヘンリー・ミラー」最後の妻「ホキ徳田」が振り返る“42歳差婚” 「最後にもう少し話しておけば」

国内 社会

  • ブックマーク

 わいせつと表現の自由との関係が世に問われた事件では、1951年の「チャタレイ事件」が名高いが、『北回帰線』などで知られる米作家ヘンリー・ミラーもまた、その著作が問題視され、55年に警視庁の摘発を受けていた。女性遍歴を重ねた彼の「8番目の妻」だったジャズ歌手のホキ徳田さん(87)が、ありし日の文豪を振り返る。

(「週刊新潮」創刊65周年企画「65年目の証言者」より)

 ***

 ミラーが著した自伝的小説『セクサス』は、54年12月に小社(新潮社)から刊行された。...

つづきを読む