森七菜も加わってSMAは飛ぶ鳥を落とす勢い 知っておくべき若手女優はこの3人

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“若き悪女役の第一人者”

 最後は久保田紗友である。00年1月に北海道札幌で生まれた彼女は、小学4年生のときに地元の芸能事務所に所属し、ドラマや舞台、CMなどに出演していた。11年にソニー・ミュージックアーティスツが主催する女優発掘オーディション“アクトレース”から選抜され、10代の女優のみが所属する“劇団ハーベスト”に参加。着実にその演技力を磨いていった。すると13年にわずか13歳で「神様のイタズラ」(BS-TBS)の主演に起用されたのである。1人5役をこなしつつ、同時に本作の主題歌も担当するという、新人としては異例の大抜擢であった。

 15年春に上京し、本格的に活動を開始すると、そこからドラマや映画に引っ張りだこの存在となっていく。NHK朝ドラの「べっぴんさん」、「過保護のカホコ」(日本テレビ系)、「この世界の片隅に」(TBS系)、「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」(テレビ朝日系)など、メジャー作へつぎつぎと出演。その勢いは昨年さらに加速し、「M 愛すべき人がいて」、「未解決の女」、「先生を消す方程式。」(すべてテレビ朝日系)に『アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ系)といった話題作に次々出演している。

 現在は、TBS系火曜10時枠の連ドラ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」にファッション誌の編集アシスタント役で出演中なのである。彼女は上記に挙げた作品でも「過保護のカホコ」、「M 愛すべき人がいて」、「先生を消す方程式。」などで“影のある少女役”や“イヤな女役”をたびたび好演し、観るものに強いインパクトを残してきた。まさに“若き悪女役の第一人者”といった感があるのだが、逆にそれが競争の激しい若手女優たちのなかで、独自の立ち位置を確立することにもなっているわけだ。とはいえ、2月中旬から放送のドラマ最新作「ホリミヤ」(MBS)では主演を務めるとともに、悪女イメージとは真逆の優等生女子高生という正統派ヒロイン役に挑むことに。役によって顔つきまでがガラッと変わる彼女の演技だが、この新作ではどのような表情をみせてくれるのだろうか。

上杉純也

デイリー新潮取材班編集

2021年2月18日掲載

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