「GACKT」愛犬里親騒動 動物愛護家の杉本彩さんは「犬の気持ちを考えてほしい」

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 杉本さんは、動画を観た感想をまずこう語った。

「バッド評価が多かったことに、ほっとしました。もし“いいね”評価が多かったら、世の中まだまだ動物たちの命の大切さにご理解いただけていないんだ、と悲しい気持ちになったと思います」

 杉本さんは20歳の頃から、芸能活動のかたわら、ボランティアで捨て猫や飼い主のいない猫の保護や里親探しをしてきたという。

「この活動をしていると、犬や猫と暮らすことについて、価値観の違いや温度差を感じます。あの動画だけではGACKTさんが愛犬に対してどのような思いを持っていたかはわかりませんが、少なくとも私にとって動物たちは我が子と同じような存在なので、GACKTさんの取った行動は理解し難いと思いました。ペットを飼っていない人でも、我が子をいきなり他人にあげないですよね。ペットも同じです」

コロナ禍で安易にペットを購入するケースが多発している

 そして、飼い主たちの間にあるこの温度差こそが、ペットを捨てる行為が世にはびこり、行政による殺処分がなくならない温床だと強調する。

「自分が癒されたいとか、かわいい動物と楽しく暮らしたいという人間の都合だけでペットを迎え入れている方が、悲しいけれど数多くいらっしゃる現状があります。特にこのコロナ禍で、家にいる時間が長くなって、自分目線の気持ちで安易に衝動買いしてしまうケースが多発しています。そして、思っていたのと全然違ったとか、テレワークが終わって普段の生活に戻ったから、などと言って、無責任にも保健所に持っていってしまうのです」

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