「日本は敵」という正義を貫く「文在寅」、自衛隊の「竹島侵攻」を警戒する「不都合な真実」
韓国軍の内部文書
韓国が日本を敵国とし、竹島侵攻に備えたシミュレーションを重ねてきたことがわかった。あらゆる有事を想定するのが国防の要諦とはいえ、自ら不法占拠しておいて日本の上陸作戦を警戒するとは、盗人猛々しいと言うべきではないか。どうして、文在寅政権はそのようなスタンスを取るのか。2月22日の「竹島の日」が近づく中で、その不都合な真実について、韓国在住ライターが綴る。
日本人として韓国で暮らしていると、「なにもそうまでして日本を貶めたり、敵扱いしなくてもいいのに……」と思うことがままある。
文在寅政権下で日韓関係が最も冷え切ったと評価されているが、だからといって日本が韓国に対して武力行使をするかというとそんなことはなく、日本の嫌韓派はむしろ「韓国に関わるな、離れよ」というスタンスのはずだ。
しかし韓国の方は、日本を仮想敵国と認識し、侵攻に備えてきたという。
韓国の東亜日報が2月11日付で掲載した記事によると、竹島(韓国名:独島)への自衛隊の「侵攻」を想定し、それに対応する戦力について韓国軍が内部文書を作成し、それが昨年12月に韓国の国会で報告されていたというのだ。
さらに、この件を取り上げた産経新聞には、こうある。
《最新型軍備導入の必要性を説明する文書の一部で「自衛隊による軍事的脅威からの防御のため、新たな戦略資産が必要だ」と強調したという。軍は野党議員の照会に対し、実際の作戦とは無関係の参考資料で、日本の兵器研究家が発表した仮想の侵攻シナリオを参考にしたと説明した。東亜日報は、バイデン米政権が中国けん制に向けた日米韓協力の重要性を強調する中で今回の文書が確認されたことにより、外交的に議論を呼ぶ恐れがあるとした。文書には、自衛隊が先遣隊を浸透させた後、艦船や戦闘機を動員して制空権と制海権を確保し、上陸作戦を展開するとの3段階のシナリオが記載されているという》(2021.2.11 22:42配信)
独立のシンボル
現在の竹島は、韓国にとって日本からの独立のシンボルである。
だから、日韓の葛藤を取り上げる際に、竹島の映像が流れることがよくある。
韓国人にとって「独島」とはいわば神の島のようなもので、具体的に手を付けて開発することは許されず、現地の自然の美しさが強調され、「独島愛」が叫ばれ続けてきた。
もっとも、この神聖にして不可侵な島を防衛するための手段は正当化される。具体的には、韓国人が島に足を踏み入れるための港の設置、そこに番地を設定すること、そして、対日本を意識してそこに一世帯の住民が住むこと、である。
領土とは、国家の身体にあたる。したがって領土問題は、当事国の双方にとって最重要事項である。
韓国側から見れば、自分の体をもっていかれないように警戒し、日本から見れば、不正にそぎ取られた体の一部の返還を要求する。
それ自体は別におかしなことではない。
とはいえ、いかにそうであろうとも、現代的な国際秩序のもとで、日本が竹島奪還のために軍事行動に出るというのは、ファンタジーにも程がある。
そんなことは、韓国が得意な反日SF映画だけかと思っていたが、韓国からすると現実的であり「今そこにある危機」なのだろう。
韓国側は否定しているが、2018年12月、能登半島沖で韓国海軍艦艇が自衛隊機に火器管制レーダーを照射したことがあった。韓国にとって日本は敵なのである。
そういえば、文在寅政権下では、米韓合同軍事演習でも北朝鮮にお伺いを立てたことがあったとされている。
「脱米入朝」が進むこの状況は、韓国というよりも南朝鮮と呼ぶべきではなかろうか。
そう考えると、日本=敵というのもよく理解できるし、それだからこそ「独島守護」が過熱するわけだ。
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