仮装大賞の降板を宣言した「欽ちゃん」の胸の内 視聴率と赤字と日テレの事情を汲んで

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日テレは冷静

「昨年末の収録なので、カットしようと思えばできたのです。でも番組は切らずに放送しました。ここに謎を解く鍵があります」──こう明かすのは、日本テレビの関係者。何の話かと言えば、萩本欽一(79)の“降板宣言”だ。

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 2月6日、第98回となる「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞」が日本テレビ系列で放送された。開始時間は午後7時、ゴールデンタイムの特番だった。

 その途中、萩本が“爆弾発言”を行った。常連の出場者へ語りかけるという体裁をとりながら、「今回でね、私、この番組終わり」と発言したのだ。

 第98回という数字からも長寿番組であることは言うまでもない。第1回は1979年の大晦日に放送されたという歴史を持つ。

 NHKの紅白歌合戦にぶつけた裏番組であり、番組タイトルも「欽ちゃんの紅白歌合戦をブっ飛ばせ!第1回全日本仮装大賞~なんかやら仮そう!~」と対抗意識をむき出しにしていた。

 第2回以降は基本的に春の放送となり、好調期の視聴率は20%台だった。老若男女が楽しめる娯楽番組として知られている。そんな日テレの看板番組で、萩本は番組降板を匂わせたのだ。

 視聴者だけでなく、マスコミも驚いた。放送終了後、スポーツ紙は電子版で速報した。2紙の見出しだけご紹介しよう。

◆「萩本欽一、仮装大賞で『今回で私、この番組終わり』」(日刊スポーツ)
◆「萩本欽一、仮装大賞放送中に『今回で私この番組終わり』 突然の報告に出演者困惑」(スポニチアネックス)

過去にも類似発言

 スポニチの見出しにある通り、番組では萩本の発言に出演者が困惑する姿も放送された。かなり唐突だったことが伺える。

 出演者が慰留しようとする場面があったことも両紙は報じた。ところが、夕刊フジの電子版は10日、以下のような記事を配信した。

◆「香取慎吾にのしかかる重責 欽ちゃん『仮装大賞』“卒業”発言の余波、いずれはひとりで番組を背負うことに」

 この記事では香取慎吾(44)が後継者であることが前提となっている。フライングと指摘されてもおかしくない内容だろう。

 とはいえ、萩本が番組の終了や降板を匂わせたのは、これが初めてではない。デイリー新潮は昨年2月、

◆「100回目前で『仮装大賞』が大ピンチ 欽ちゃんの“不吉な予言”は当たりませんように……」

 の記事を配信している。

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