「釜本邦茂」が今のサッカー界に思うこと 「個人の能力ばかりを評価している」(小林信也)
1968年メキシコ五輪、サッカー日本代表は3位決定戦で地元メキシコを破り、銅メダルを獲った。立役者は大会を通じ7点を挙げ得点王に輝いた釜本邦茂。
「私がやることは単純でした。ゴールを決めること。代表の合宿に行っても、シュートの練習ばっかり。あとは杉山さんとのコンビネーション。最初はうまいこと合わなかったんだ。お互いの癖が全然わからなくて」
釜本が振り返る。殊勲者はもちろん釜本のほかにもいた。前線にロングフィードを送った小城得達(ありたつ)。...