井岡一翔、年間MVPを逃した理由はまたも「タトゥー」か 彫師との3ショット写真が問題視され

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 プロボクシングの2020年最優秀選手賞(MVP)に、WBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(27)が選ばれた。記者投票で決まるのだが、大晦日の防衛戦に勝利したWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(31)はわずか4票及ばなかった。

「全36票で20票対16票。井上票のうち2票が転じれば同点、3票なら井岡がMVP、という大接戦でした」

 とスポーツ紙ボクシング記者が語る。「年間最高試合」には井岡の“大晦日防衛戦”が選ばれたのだが、

「井上も井岡も今年は1試合しかしておらず、本来は年間最高試合の勝者がMVPのはず。やっぱり、アレが原因で票が逃げたかな」

 この一戦で、井岡はタトゥーを隠さずにリングに上がり、後日、競技団体から規則違反として厳重注意を受けた。それが原因なのか。

「いや、タトゥーに関しては“時代遅れの規則”“外国人選手はOKなのに”などボクシング界にも擁護する声が少なからずあったんです。でも、あの“写真”には擁護派もドン引きするしかありませんでした」

 その写真は総合格闘家・平本蓮のSNSにアップされた。平本と井岡、そして二人にタトゥーを施した彫師が揃って中指を突き立てている。“タトゥー文化最高”という文言を添えて。

 中指を突き立てる、いわゆる“ファックサイン”は、特に海外ではタブーとされる。日本でも、アイドルグループのメンバーがファンの求めに応じて中指を立てて写真に収まり大問題になった。つい先日もJR東日本の車掌が客に中指を突き立てたとして謝罪する騒ぎが起きたばかりだ。

「タトゥー擁護派は“海外ではポピュラー”と言っていただけに、形無しです」

 写真のアップは1月19日。投票期間は18日から21日までだった。

「柄が悪い印象を持たれがちですが、五輪競技だし部活もある。その頂点に立つ者としてはいかがかと」

 ボクシング文化も大切に。

週刊新潮 2021年2月11日号掲載

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