原稿棒読みの菅首相がプロンプターを導入 初心者が覚えるべき「5つのポイント」
上を向いた視線
2月2日夜、菅義偉首相(72)は記者会見を行い、緊急事態宣言の延長について説明を行った。だが、その内容よりも、菅首相がプロンプターを初めて使ったことに注目が集まった。
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首相官邸の公式サイトでは、会見の内容をテキストと動画で伝えている。動画の冒頭には、プロンプターと聞いて誰もが思い浮かべる透明なアクリル板「ハーフミラー」が映っている。
テキストで記者との質疑応答を記録した部分を読むと、北海道新聞の記者が《今日は総理、プロンプターを使われていたと思うのですが》と問いかけている。菅首相の回答は以下のような具合だ。
《記者会見に、国民の皆さんにきちんと情報発信し、説明責任を果たしたいと思って臨んでいました。プロンプターについても、そうした観点からの一助になればという、いろいろな方からお考えがありましたので、そういう中で今回初めて使わせていただきました》
翌3日、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系列・平日・8:00)に政治ジャーナリストの田崎史郎氏が出演した。
田崎氏は《僕が聞いているのは》と前置きした上で、《2、3週間前からプロンプターを使おうという検討を始めて、練習1回だけでこの場に臨んでいるんですね》とのエピソードを披露した。
賛否両論!?
官邸内では《うまくできるかな》と不安視する声もあったというが、田崎氏は《うまくいったという評価ですね》と合格点をつけた。
だが長年、政治を取材してきたベテラン記者は、「率直に言って、菅首相がプロンプターを使いこなしているようには見えませんでした」と語る。
「事前に1時間の練習を行ったという話は私も聞いています。ですが、合格点と言えるかどうかは疑問ですね。実際に会見が始まると、『ハーフミラー』は見えなくなりましたが、菅さんの目が画面に止まってしまうのは、はっきりと分かりました」
プロンプターと言えば、安倍晋三・前首相(68)が有名だ。記者氏は「菅さんと比べると、やっぱり安倍さんは使いこなしていたんだなと思いました」と言う。
以前の菅首相が、下を向いて原稿を読んでいたのは事実だ。そこから“進歩”したのは間違いない。
Twitterを見ても「マシになった」と評価する向きもあったが、「プロンプターをガン見している」と批判的に書き込んだ人も目立った。
ならば、プロの見方を聞いてみよう。
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