安全保障にも直結「ワクチンナショナリズム」を傍観する日本
昨年1月に日本で最初の感染者が報告され、それ以降、拡大し続ける新型コロナウイルス感染症。全世界では1億人以上が感染し、230万人以上が亡くなっている。
なかでも先進国ではアメリカやイギリスなど、感染症研究の先端と言われた国々で多数の死者(アメリカ46万人以上、イギリス11万人以上)を出しており、感染が拡大するたびにロックダウンなどの厳しい措置を取らざるを得ない状態になっている。
そんな中で、希望の光となっているのがワクチンである。これまでの開発法ではなく、ウイルスのmRNA遺伝子を改編するという手法を使って、通常なら数年から十数年かかるようなワクチン開発を1年かからずに成し遂げた。...