花田家の「わきまえない女」たちの呪縛? 花田優一へのバッシングが続くワケ

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 失言問題に揺れる東京オリパラ組織委員会の森喜朗会長。口を開くたび大バッシングを受けるといえば、芸能界では花田優一さんである。今度は父親である元貴乃花親方のモラハラ・家庭内暴力を暴露。この件に関して親方側は沈黙を守っているので、真偽については何もわからない。もし本当のことだったら優一氏や家族には同情するが、そうはいってもやり方が下手なのではと批判も受けている。

 一方で、嬉々として元貴乃花親方に関するインタビューに答え続けているように見えるのが親方の元妻であり優一氏の母である河野景子さんと、親方の母かつ優一氏の祖母・藤田紀子さんだ。親方と景子さんは離婚しており、紀子さんとも絶縁状態にあるという。そんな親方と縁が切れたはずの女性二人が、当事者として出続けている。景子さんは優一氏の告発については介入したくないと一線を引き、自身の本や将来の青写真を語った。紀子さんはYouTubeで次男との絶縁の理由を明かすという、ずいぶん前の話を蒸し返す始末だ。優一氏にとっても元貴乃花親方にとっても、いいように使われたという印象である。家庭問題が持ち上がるたびにメディアに出てくる元嫁と姑。目立ちたがりという意味ではよく似ているが、似ているからこそうまくいかない関係もあったのかもしれない。

 確かに親方のまっすぐすぎる正義感やストイックさは、周囲だけでなく実兄や母親・妻との関係もこじらせてきた側面は否めないだろう。貴乃花部屋の力士による暴行事件も、親方の厳しすぎる性格が招いたのではと報じられることもあった。景子さんは再婚間近だと言われているが、何かと「今は私らしく自由でいられる」「今は幸せ」と語るだけに、元夫の恐怖政治っぷりを匂わせているようにも感じる。

 家族のことは外からは計り知れない。でも、それぞれがそれぞれに断片的な情報を語るのは、良からぬ憶測を呼ぶだけだ。この手の泥仕合を嫌がったために「息子は勘当した」と親方は言っているのではないだろうか。親方の生真面目さを思えば、本当に突き放して言った可能性は高い。ただ何かと前に出たがる元嫁とも母親とも距離を置くのが、自分と息子にとって静かな生活を歩める方法だとは気づいていた部分もあるのではないだろうか。

花田家の「わきまえない女」たちのせい? 優一氏がバッシングされ続けるワケ

 森会長ふうに言えば、同性に負けじと長々と話す女性が「わきまえない女」ならば、花田家はまさに景子さんと紀子さんたちの「わきまえなさ」が批判を浴びてきたのではないだろうか。そして優一氏がバッシングされるのも、彼女たちの自己顕示欲が一因のような気がする。

 自らの手を汚さず、自分が中心になれるトピック。それはメディアに出ている他の家族のことしかない。言わずもがな、親方か優一氏のゴシップになる。親方は「変人」、優一氏は「本業がわからない、口だけ達者な2世」と叩かれてきた。しかし彼らがゴシップになるのを止めないのは、景子さんと紀子さんの注目を浴び続けたい、人前で話し続けたいという欲求と一致しているからではないかと勘ぐってしまう。

 縁を切られたとはいえ、一度は家族になった相手だから。そういう理由で、景子さんも紀子さんもインタビューに答えるのかもしれない。彼女たちにしてみれば、それが世間に対するサービスであり、誤解を解くやり方なのだということだろう。

 ただ、親方のことはともかくも、本当に息子や孫が可愛くて応援しているのであれば、これ以上余計な火の粉を撒かないように自身が一歩引くというのも一つのあり方ではないだろうか。そもそも優一氏の発言で必ず景子さんや紀子さんに裏取りが行われるのは、彼が半人前だということに他ならない。実績を上げていて発言力があるのであれば、彼女たちに長々と話してもらう必要はないのである。

 かつて元貴乃花親方には洗脳騒動もあった。四面楚歌の中で、自分のことを無条件に認めてくれることの喜びを、今度は優一氏がいちばん欲しているように見える。有名になりたくて、売れたくて、人気が欲しくて焦っている感じがひしひしと伝わるのだ。オンラインサロンに手を出しそうだなと勝手に思っているが、ボンボンゆえの無鉄砲さ、危なっかしさもあらわに見える。景子さんも紀子さんも、十分に注目されている。家族のことを持ち出さずとも、十分にタレントパワーはあると自信をお持ちになったらいい。むしろ知名度を生かして、優一氏をサポートする番ではないだろうか。家族が同じスキャンダルにさらされては元も子もない。家族のことを語る前に、家族の思いに耳をかたむける時なのではないだろうか。

冨士海ネコ

2021年2月11日掲載

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