「酒井法子」が主演映画の舞台挨拶を拒否した理由 被告となった裁判の判決を控えて

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 あの衝撃的な逮捕劇から11年の歳月が経つ。一時は芸能界から引退した酒井法子(49)。復帰後、初の主演映画「空蝉(うつせみ)の森」が2月5日から公開されるのに、その姿はとんと見られない。舞台挨拶も拒否して巣ごもりを決め込んでいるというが、その裏事情とは……。

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 2009年に覚醒剤の所持と使用で有罪判決を受けたが、絶頂期には紅白出場やドラマに主演しただけのことはある。活動再開後の酒井は、最前列なら1人3万円以上のディナーショーを開き面目躍如。中国版ツイッターは17万人超のフォロワーを誇るなど中華圏の人気も絶大で、台湾や香港でもコンサートを行っている。

 さすがにコロナ禍で公演は自粛と相成ったが、その代わりに主演作が公開されると聞けば、さぞや宣伝活動に大忙しでは……。そう思い動向を探ると、意外なことに露出は皆無に近い。

 スポーツ紙の芸能記者も、

「公開前の主演女優が新聞やテレビ、雑誌などのインタビューで顔を売るのはあたり前なのに、初日の舞台挨拶もナシと聞いて驚きました。緊急事態宣言下でも、集客が命の映画業界では感染予防策を施し、お披露目を行っていますから」

 直近の1月末公開作では、舘ひろしと綾野剛、菅田将暉と有村架純など名立たる俳優陣が都内の映画館でスポットライトを浴びている。いったい、のりピーはどうしてしまったのか。

「ノーギャラ」

「昨年の段階で、酒井さんの所属事務所に舞台挨拶のオファーを持ち掛けましたが“協力できません”と断られてしまいました」

 と明かすのは、件(くだん)の作品に携わる映画関係者だ。

「理由はハッキリしないのですが、酒井さん側がコロナ下での公開をあまり良く思っていないのは確かです。昨年8月頃、製作陣が公開時期を所属事務所に伝えたところ、“なぜこのタイミングなのか”と不満そうでした。彼女への出演料は約700万円でとっくに支払い済み。宣伝活動はノーギャラだからヤル気がないのか。果ては自身の裁判も決着するので、世間に注目されたくないのかもしれません」

 付言すれば、彼女は自宅として提供された物件の明け渡しを求められ、3年前に裁判を起こされていた。

 司法記者が解説する。

「原告は、覚醒剤事件でマスコミに追われた酒井に住居などの面倒を見ていたスポンサーの息子です。父親が亡くなったことで民事訴訟となりましたが、一審二審とも棄却され、間もなく最高裁でも酒井に有利な判決が出る見込み。映画で注目を浴びれば自ずと判決報道も大きく扱われ、ひいてはあの事件がまた蒸し返されることになるでしょうね」

 雲隠れの真意を酒井の所属事務所に尋ねたが、期日までに回答はなかった。

 そこで主演作のアソシエイト・プロデューサーである伊与木敏郎氏に聞くと、

「多くの方に観ていただきたいので、製作委員会としても酒井さんに初日の舞台にご登壇頂くか、取材に応じて頂きたい。今のところ協力を頂くのは難しそうですが……」

 そんな製作陣の困惑をよそに、のりピーは中国版ツイッターで映画公開をアピールしていた。やっぱり日本はお嫌いなのかしら。

週刊新潮 2021年2月11日号掲載

ワイド特集「かくも長き巣ごもり」より

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