カロリーナが日本で見つけた飲食店 美味しいNIPPON
好きな飲食店や好物の話を聞けば、その人の人となりが解るというもの。ゆえに「名は体を表す」ならぬ、「食は体を表す」なのである 。この企画では、外国籍の著名人の方々にご登場頂き、行きつけのお店をご紹介してもらいます! 意外なお店のチョイスに驚くこと必至! 彼らの食に対する感性と経験が垣間見えちゃうんです。第75回は、カロリーナさん。今回は「イクラバル」に伺いました!!
健康的でひき締まったボディの美しさを競う「ベストボディ・ジャパン」。2012年から続くこのコンテスト、20年はT.M.Revolutionの西川貴教が年齢別部門で優勝して話題となったが、女子総合グランプリを獲得したのが、モデルのカロリーナさん(23)だ。
ウクライナの西部、テルノピリで生まれ、5歳で来日。モデルとしてスカウトされたのは、中学生の頃だとか。
大学ではフランス文学を専攻したが、ロシア文学の講義も受講した。学期末、先生に率いられて受講生たちと行ったのが、用賀のロシア料理店「イクラバル」である。
「ウクライナとロシアは料理がほとんど同じ。中学や高校の頃、家ではもちろん、学校に持って行く弁当もロールキャベツやボルシチだったんです。東京に来てから何軒かロシア料理のお店に行ったけど、どこもピンとこなくて。でも、ここは本当に母国のおばあちゃんの味に出会えるんですよ!」
では、食べながらロシア料理のイロハを学びましょう。まずは「サラダ3種盛り合わせ」。ビーツをふんだんに使った伝統的な「ヴィネグレット」を中心に、鮮やかな3色。ヴィネグレットはお祝い事の日に食べることが多いという。
定番のボルシチとピロシキも、店の自慢。ボルシチは日本でいう味噌汁で、家庭や地域によって味も異なる。こちらではオックステールのダシが効いた、野菜たっぷりのスープに仕上がっている。ピロシキも、
「工場で作られるモスクワのよりもうちのほうがおいしいわよ」
そう初代シェフのナターシャさんが胸を張る逸品だ。
カロリーナさんのお気に入りは、“ロシアの水餃子”と称されることが多い「ぺリメニ」。サワークリームにつけて食べるのがポイントである。フォークで口に運ぶごとに、
「永遠に食べていられる……」
と、うっとり。それにしても、そんなに食べて、体型の維持は大丈夫?
「朝と昼はたくさん食べていいんですよ。その代わり、夜6時以降は食べませんから」
恐れ入りました……。